楓が俺を呼ぶ.. 『どこ?』 『あっち..』 加恋.. 間違いなく加恋の姿.. 搭乗口に入って行こうってする加恋.. 『かれーん..』 進んでいる時間.. 『かれーん』 歩いている加恋の足がピタッと止まる.. 加恋.. 加恋が振り返る先、 視線の先に俺たちが映っているはずだ..。 下を俯いてしまう加恋.. 近づいて行くたびに見えるのだ..、 加恋が涙をすぅーっと流している場面。 『来ないで..来ないで..』