『誕生石、サファイアだろう? ピッタリだろう?』 『どっちも当たってるけど..』 『昨日の夜、買ったんだよ。おめでとう』 『ありがとうね、でも加恋..何も出来ないし..』 『構わないんだ..』 『大切にするから..』 それはもう言うことのない.. 何一つとして言えない.. 加恋の大切な宝物..。 この時、加恋の顔を伝う涙.. 永遠がずっと乾かしてくれた。 『泣くなっ』 『うれしいんだもん..だから..あ、んんんーっ..』 苦しい..はぁ..はぁ