【完結】甘くて危険な恋の方程式〈捜査一課、女刑事の恋と事件の捜査ファイル〉



「では、和美さんが被害者と別れ話で揉めていたという話は、ご存知ですか?」

 と続けて問いかけると、荻野鏡子は「それも本当です。……わたし、和美からそのことで相談受けていましたから」と答えた。

「相談?」

「はい。和美は、彼氏が若い女と浮気してる。許せないって。……そう言ってました」
 
 荻野鏡子はそう話すと「和美、悩んでたみたいです。交際相手と別れるかどうか」と続けて言葉を放った。 
 
「で、あなたはなんて……?」

「まぁ、二人の間でのことだったので……。あまり深く首は突っ込みたくなかったから、和美たちが決めたことならそれを応援するとだけ、言いました」

「……そうですか」

 やはり中山和美には、アリバイがある。友人が証言した以上、アリバイは確定か……。
 念の為そのシャイニームーンというホストクラブにも確認を取った所、間違いなく二人は来店していたことが証言で確認された。
 やはり中山和美は、やはり白……ってことか。

「中山さん、奥野さんの浮気相手というのは、誰だか分かりますか?」

 わたしはその日の夕方、中山和美に電話をかけてそう問いかけた。