【完結】甘くて危険な恋の方程式〈捜査一課、女刑事の恋と事件の捜査ファイル〉



「でも、あなたは被害者のことを恨んでいたのではないですか?浮気されてたんですよね?」

「あのねぇ……!!」

 中山和美は感情を顕にして、わたしに喰いかかってきた。

「もしわたしが陵のことを、例え恨んでたとしても……。わたしは陵のことを殺したりなんてしないから!」

「じゃああなた、一昨日の夜21時から23時の間、どこで何をしていましたか?」

 わたしは彼女に向かってアリバイを確認するために、彼女にそう質問した。

「何よ。それってアリバイってこと?」

「そうです。あなた、その日どこで何をしていましたか?」

 わたしが再び質問すると、中山和美は「残念だけど、わたしのアリバイならあるわよ。その日のその時間なら、わたしはホストクラブに行ってたから」と証言した。

「ホストクラブ?どこのですか?」

「クラブ、シャイニームーンって所だけど?」

 クラブ、シャイニームーン……と。
 わたしはメモを書きながら、再び彼女に「その時間のアリバイを証言してくれる人は、いますか?」と質問した。

「いるわよ。その日、わたしは友人と一緒だったから。聞けばすぐ分かるわよ」