【完結】甘くて危険な恋の方程式〈捜査一課、女刑事の恋と事件の捜査ファイル〉



 門野さんの問いかけに、容疑者である辰野(たつの)は「俺はやってない! 信じてくれよ!」と焦りを見せていた。

「じゃあなんで逃げたんだ。やってないなら、逃げなければ良かっただろ?」

 焦りを見せている辰野に対して、門野さんはとても冷静に話していた。

「だって俺、前科あるし!そこに俺がいたら、確実に俺が犯人だって疑われると思ったんだよ!」

「逃げれば誰だって疑うに決まってるだろ?疑うのは、俺たち警察の仕事だからな」

 門野さんのその言葉の後「だから俺は警察が、大嫌いなんだよっ……!!」と怒りを顕(あらわ)にした。
 辰野の態度が……変わった?

「お前ら警察は、母さんが死んだ時もそうやって父さんを疑ってただろうが! 父さんはやってないって何度も言ってたのに、警察は父さんが犯人だって疑って……。そうやって自白を強要したんだろ!?」

 どういうこと……?自白を強要したって……。

「父さんは犯人じゃなかったのに! 警察は父さんが犯人だっていう証拠を突き出して、犯人扱いしたんだろ!? それで父さんは……」 

 え……? それって【冤罪】ってこと……?