別の捜査が重なってしまった日向は、そのまま現場へと行ってしまった。
わたしは手当するため中に戻ると、「笹野」とわたしを呼ぶ声がした。
「……門野さん」
門野さんはわたしの前に来ると、わたしのことを抱きしめてきた。
「門野さん……?」
「すまない、笹野。……こんなことに巻き込んでしまって」
そう言った門野さんの声は、少しだけ震えていた。
「門野さん……」
「お前をこんなことに巻き込んでしまって言うのも何だが……。本当にお前を失うかもしれないって思ったら、すごく怖かった」
そう言って抱きしめる、その力を強くした門野さん。
「……すみません。心配かけて」
それくらいしか、言うことが出来なかった。
「……ごめんな。 手当、しないとな」
「はい。すみません」
門野さんが余計な心配をしないように、出来るだけ笑うことにした。……じゃないとまた、門野さんが不安になってしまうような気がしたから。
救護室で怪我してる所を手当をしてもらい、その後は捜査に復帰した。
「日向、いた! あそこ!」
「いたいた……。待てこら! 逃さねぇぞ!」



