【完結】甘くて危険な恋の方程式〈捜査一課、女刑事の恋と事件の捜査ファイル〉



 やっぱりダメだったか……。わたしの人生は、ここで終わるのね。

「やめろ、坂巻!」

「うるせぇ……!! お前らに……。お前らに俺の何が分かる!!」

 坂巻くんは、わたしに向けていた拳銃を、今度は門野さんに向かって向けていた。

「坂巻くん!やめなさい……!」

 わたしはすぐに叫んだ。

「あなたには……。あなたにはまだ残ってるでしょ?この先の未来が」

「……未来?」

 坂巻くんの視線が、わたしに向いた。

「あなたは罪を償って、出所した。だからこの先何があっても、あなたの未来はあなたのものでしかない。わたしたちには、その未来を決める権限なんてない。……だけど忘れないで。あなたは一人じゃない。あなたには、わたしたちがいるでしょ?」

「……はぁ?何言ってんだよ」

「あなたはそうやって、大事なことから逃げるの? そうやっていつも、自分からも相手からも逃げるつもりなの?」

 そう言ってわたしは、門野さんに視線を向けた。門野さんはわたしの視線に気付いたのか、合図を送ってきた。

「うるせぇな……。黙って聞いてれば、何意味分かんねぇこと言ってんだよ」