やっぱりダメだったか……。わたしの人生は、ここで終わるのね。
「やめろ、坂巻!」
「うるせぇ……!! お前らに……。お前らに俺の何が分かる!!」
坂巻くんは、わたしに向けていた拳銃を、今度は門野さんに向かって向けていた。
「坂巻くん!やめなさい……!」
わたしはすぐに叫んだ。
「あなたには……。あなたにはまだ残ってるでしょ?この先の未来が」
「……未来?」
坂巻くんの視線が、わたしに向いた。
「あなたは罪を償って、出所した。だからこの先何があっても、あなたの未来はあなたのものでしかない。わたしたちには、その未来を決める権限なんてない。……だけど忘れないで。あなたは一人じゃない。あなたには、わたしたちがいるでしょ?」
「……はぁ?何言ってんだよ」
「あなたはそうやって、大事なことから逃げるの? そうやっていつも、自分からも相手からも逃げるつもりなの?」
そう言ってわたしは、門野さんに視線を向けた。門野さんはわたしの視線に気付いたのか、合図を送ってきた。
「うるせぇな……。黙って聞いてれば、何意味分かんねぇこと言ってんだよ」



