【完結】甘くて危険な恋の方程式〈捜査一課、女刑事の恋と事件の捜査ファイル〉



 と、門野さんが問いかけると、江田さんは「そう。さっき科捜研から連絡があった」と言った。

「で、科捜研はなんて?」

 と、門野さんは江田さんにそう問いかけた。

「科捜研の見立てだと、この遺体は推定年齢50代〜60代の男性。身長は175cm前後で、左足に骨折の痕があった。あ、後右の歯に治療した痕があったらしい」

 江田さんは、科捜研から送られてきたそのデータをわたしたちに見せてくれた。

「これだ。これが歯の治療痕。恐らく虫歯の治療をした痕だ」

「これが……」

 科捜研って、本当にすごいんだ……。科捜研の技術は最高クラスのものが多い。
 昔では分からなかったことも、今の技術なら分かるようになっているそうだ。
 技術は本当に進化しているんだなと、感じた瞬間だった。
 
「もしかしたら、歯の治療痕から被害者の身元が分かるかもしれないな」

「え、本当ですか?」

 と、わたしは門野さんに問いかけた。

「それだけじゃない。 これだけの情報があれば、過去の行方不明者の中で捜索願が出されている人がいれば、身体的特徴が一致する人がいるかもしれない」