「では捜査会議を始める」
その翌日、捜査会議が始まった。
「鑑識係の江田です。 まずあの白骨遺体ですが、骨の形状や大きさなどから、男性である可能性が出てきました。しかしまだ身元は分かっておらず、遺体には所持品などは見つかっていません。 今科捜研に、遺体の骨の状況の鑑定をお願いしている所です。何か分かりましたたら、また報告いたします」
江田さんはドラマの長台詞のようなことを話し終えると、そのまま席に座った。
「よし、分かった。 次強行犯係、上林!」
日向は名前を呼ばれると「はい」と返事をして捜査状況を話し始めた。
「強行犯係の上林です。 まず近隣住民に話を聞いた所、遺体発見現場の倉庫には立入禁止区域のテープが貼られていたそうなのですが、そのテープが剥がれていたとの証言が上がってきました」
「何?それは本当か?」
「はい。ですがこの付近に防犯カメラなどはなく、誰かが侵入したというのを目撃した人もいませんでした。 人目に付かないように忍び込むことも、可能であると判断しています」
日向はそう告げると「以上です」と伝え、またイスに腰掛けた。



