「……彼女が目を覚ましたら、病院から連絡が来る予定になっています」
「そうか。分かった」
門野さんは、わたしが辛い時こうやってそばにいて話を聞いてくれる。
それだけでわたしは、少しだけ救われる。ちょっとだけ、安心する。
「……目を覚ますと、いいですけど」
「きっと大丈夫だ」
「……はい」
だけど次から次へと、事件はやってくる。休んでいる暇などない。
だからこそ、切り替えも必要になってくるんだ。
泣いたり悩んだりする暇なんて……ない。
「お前ら、すぐに現場に向かってくれ!」
また新たな事件が発生した。今度は5丁目にある山林で白骨死体が出たというのだ。
わたしたちはすぐに現場へと向かった。
「お疲れ様です。警視庁捜査一課、強行犯係の笹野です」
「お疲れ様です!」
警察手帳を見せた後、テープをくぐりそのまま現場の中へと足を踏み入れた。
すでに鑑識が来ていて、現場での状況を調べているようであった。
「お疲れ様です。これが遺体ですか……?」
「そうです。 ざっと見た感じ、死後10年は経ってる思われます」



