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「笹野、一つ聞いていいか?」

 それか数日後、わたしを呼び出した門野さんは、そう問いかけてきた。

「あ……はい。何でしょうか……?」

 え、何だろう……?

「笹野、俺のことどう思ってる?」

「……え?」

 わたしはその問いに、思わず門野さんを見つめてしまった。

「俺のこと、どう思ってる?」

「どうって……?」
   
 え、何言ってるのか分からない……。

「真剣に答えてほしい」

「……なんで、そんなこと聞くんですか?」

 なんとなくはわかっていた。なぜそんなことを聞かれるのか……。

「俺が好きだから。笹野のこと」

「……え?」

 あれ……。このパターンってもしかして……。
 わたしは知っている。この前、ちょうど同じことがあったから。
 そしてこの恋?は……。

「好きなんだ、笹野」

「か……どのさん……?」

 なんか……。胸がすごく、ドキドキする。
 なんだろう、この変な感じ……。

「ごめん。……好きだ」 

 そして門野さんは、わたしの頬を優しく撫でてくる。
 そしてそのまま顔を近付け、私の唇にそっと触れてきたーーー。