【完結】甘くて危険な恋の方程式〈捜査一課、女刑事の恋と事件の捜査ファイル〉



 自殺するはずがない……? それって……。

「誰かに殺されたって……。ことですか?」

 と門野さんに問いかけるけど、「いや、まだ分からない」とだけ言った。

「……でも、遺書があったんですよね?」

「遺書があったからと言って、自殺とは限らない。偽装した犯人が、遺書を残したかもしれないだろ? 憶測だけで捜査はしちゃいけない」

「……すみません」

 門野さんの言う通りだ……。憶測だけでの捜査は、ダメだ……。

「さ、とにかく調べるぞ」

「はい」

 門野さんと捜査は、ちょっとだけ新鮮だった。日向とはまた違う、新鮮さがあった。

「何も出てきませんね……」

「やっぱり、自殺か……?」

「どうしますか? もう少し、調べますか?」

 と門野さんに問いかけると、門野さんは「笹野は、どうしたい?」と聞いてきた。

「……わたしは、もう少し調べたいです」

 やるなら、最後までやり尽くしたい……。

「じゃあやろう。笹野の納得の行くまで」

「……はい。ありがとうございます」

 その後もわたしたちは、色々と調べたけれど……。結局何も、出てこなかった。