【完結】甘くて危険な恋の方程式〈捜査一課、女刑事の恋と事件の捜査ファイル〉



 それから一週間後、わたしはケガから復帰した。
 
「皆さん、ご迷惑をおかけしてすみませんでした。本日からまた復帰します。 よろしくお願いします」

「お、笹野!待ってたぞ」

「おかえり、笹野」

 小野田課長や門野さんが笑顔を向けてくれる中、一人複雑そうな顔をしていたのは、日向だった。

「ありがとうございます」

「でも無茶だけはするなよ」
 
「はい。気を付けます」

 門野さんからそう言われたわたしは、そう返事をした。

「笹野。早速だが、門野と一緒に捜査に行ってくれるか?」

「はい」

 今日は門野さんと捜査か……。

「行くぞ、笹野」

「はい」
 
 わたしは門野さんと一緒に、捜査に出た。

「ここって……。自殺の現場、なんですよね?」

 今日の現場は、自殺だとは聞いていた。

「ああ。そうなんだが……」
 
 門野さんの表情が、少し曇った気がした。

「どうし、ました……?」

「明らかに自殺なんだが……。母親が息子は自殺なんかするはずがないと言い張っててな」

「え……?」

「それでもう一度、課長からの命令で調べ直すことにした」