【完結】甘くて危険な恋の方程式〈捜査一課、女刑事の恋と事件の捜査ファイル〉



「……言ってくれないと、分からないんだけど」

 日向はわたしのことを……。

「バーカ。だから鈍感だって、言ってんだよ」

 わたしのことを゙好ぎなの……?

「……言葉にしてくれないと、分からないから」

 わたしだって……。わたしだって、日向と同じ気持ちなのに……。

「言わなくたって、分かるだろ?」

「……分からないから、そんなの」

 わたしだって……。ずっと好きだった。日向のことーーー
 あの日からずっと。4年前からずっと、わたしの時は止まったままだった……。
 そしてその止まっていたその時計の針が、今動き出そうとしていたーーー








「……日向、あのね」

「まだ言うな」

 わたしの言葉は、日向の言葉にかき消された。

「……え?」

「まだ言わなくていい。……まだ、言うな」

「え、なんで……?」

 どうして……。もう、よく分からない。

「ちゃんとケリを付けてから、俺から言うから。 だから今はまだ言うな」

 ケリを付けてから……?それって、どういう意味……?

「……何なの、もう」

 その後は、ヤキモキした気持ちでビーフステーキを食べた。