「今日はつぼみに話があって来た」
「え、話……?」
何なのだろうか、話とは……。
「荷物、重いだろ?持つよ」
日向は誤魔化すように、わたしの左手のカバンを持ってくれた。
「え? あ、ありがとう……」
なぜか分からないけど……。なんか日向が変……?
刑事の勘、とでも言うのだろうか……?なぜかこう、変に感じる。
「日向……あのさ」
「つぼみ、腹減らない?」
「え?……あ、まぁ」
え、今度は何なのだろうか……。全く分からない。
「そこのカフェでも行くか。 仕方ないから、俺が奢ってやる」
「え、い、いいって……!」
あれ……?日向って……。
「いいから、遠慮すんなよ。お前の好きなビーフステーキ、奢ってやるよ。退院祝い」
日向って……。こんなに、優しかったっけ……?
わたしには、そんな感情が芽生えていた。
「……いいの?」
「ああ。好きなだけ食え」
「あ、ありがとう……」
なんで日向、今日こんなに優しいんだろう……?
「ほら、ボケっとすんな。行くぞ」
「あ、う、うん」
なんかこう、日向がいつもよりもカッコよく見える……?



