【完結】甘くて危険な恋の方程式〈捜査一課、女刑事の恋と事件の捜査ファイル〉



「今日はつぼみに話があって来た」

「え、話……?」

 何なのだろうか、話とは……。

「荷物、重いだろ?持つよ」

 日向は誤魔化すように、わたしの左手のカバンを持ってくれた。

「え? あ、ありがとう……」

 なぜか分からないけど……。なんか日向が変……?
 刑事の勘、とでも言うのだろうか……?なぜかこう、変に感じる。

「日向……あのさ」

「つぼみ、腹減らない?」

「え?……あ、まぁ」

 え、今度は何なのだろうか……。全く分からない。

「そこのカフェでも行くか。 仕方ないから、俺が奢ってやる」

「え、い、いいって……!」

 あれ……?日向って……。

「いいから、遠慮すんなよ。お前の好きなビーフステーキ、奢ってやるよ。退院祝い」

 日向って……。こんなに、優しかったっけ……?
 わたしには、そんな感情が芽生えていた。

「……いいの?」

「ああ。好きなだけ食え」

「あ、ありがとう……」

 なんで日向、今日こんなに優しいんだろう……?

「ほら、ボケっとすんな。行くぞ」

「あ、う、うん」

 なんかこう、日向がいつもよりもカッコよく見える……?