って……。なんでわたしはこんなにあたふたしたいるのだろう……。
 おかしい。おかしいよ、わたし……!

「ブハハハっ……! お前本当に面白いな!」

「や、やめてください! お、面白くなんてありません……!」

 門野さんはいつもこうやって、わたしをからかってくる。 だけど躓いたり、悩んだりした時、いつも笑わせてくれたりするのが門野さんだ。
 わたしはいつもこんな門野さんたちに、すごく助けられている。 門野さんたちがいてくれるから、こうして刑事として働くことが出来ている。

「俺も好きだぞ?笹野のそういうからかい甲斐のある所」

「もうっ、門野さんまでひどいです……!」

 だけど捜査一課って、わたしが想像しているよりもずっと楽しい所だった。みんな優しいし、助けてくれる。
 だけどいざとなったら本当にカッコイイし、だから刑事って仕事に、憧れた。

「よし、そんな笹野には特別に、俺の焼きそばパンをやろう」

「え、いいんですか?」

「ああ。 それ食ったら、また捜査に戻るぞ」

「はい。ありがとうございます」

 わたしは頂いた焼きそばパンを、頬張った。