「あぁっ……日向っ」

「つぼみ、そんな顔で見つめられたら、止められない」

「止めないで……。たくさん愛して」

 日向にこうして愛されるだけで、わたしはより一層幸せになる。
 そして日向の愛に触れて嬉しくなって、深い愛を更に求めてしまう。

「じゃあ愛してやるよ。つぼみの気が済むまで」

「日向……大好き」

「俺もだよ」

 その瞬間、身体の奥に深くのしかかる日向の熱い熱量に、わたしは思わず目を閉じた。
 そしてその情熱的な愛の芯まで奥深くに身体に刻み込まれ、しっかりとその愛を受け入れた。

「あぁっ……っ」

 激しさを増すその行為に、わたしは思わずその背中をしがみつく。

「ごめん。優しくしようと思ったけど、無理そうだ……」

 そして日向からの愛を充分に受け取ったわたしは、日向の愛とその体温に包まれながら、お互い抱き合っていた。

「つぼみ。落ち着いたら、二人でどこか行きたいな」

「そうだね。旅行とか、行きたいね」

「旅行か、いいな。まだ旅行、行けてないもんな」

 そんな話をしながら、わたしたちは幸せを感じて眠りについた。




【完結】