【完結】甘くて危険な恋の方程式〈捜査一課、女刑事の恋と事件の捜査ファイル〉



「つぼみ……!」

 後ろから日向の心配そうな声が聞こえてきた。

「……日向、お願いがあるの」

「え?」

「この子達を連れて逃げて」

 わたしがそう言うと、日向は声を荒げて「なっ……。何言ってんだよ!お前、本気か!?」と言ってきた。

「わたしなら大丈夫。……だから早く、逃げて!」

「つぼみ……!」

「おい、女。お前が人質になれ」

 そしてわたしのおでこに拳銃を向けた犯人は、そう言ってわたしの髪を撫でてきた。

「やめろ、つぼみ!」

「日向、早く! みんなを助けて!」

 わたしは声を荒げた。

「っ!? でも……お前っ」

「わたしは大丈夫だから!……だから早く、この子達を逃がして!」

 わたしがそう伝えると、日向は唇を噛み締めて「……分かった。この子達を引き渡したら、必ず戻ってくる」と言って女子高生たちを引き連れて走っていった。

「こい、女っ!」

「っ……! ちょっと!」
 
 わたしは両手を縛られ、犯人にさっきの場所まで連れて行かれた。

「おい。コイツを人質にした」

「はっ? アイツらはどうした!?」

「もう一人の刑事に連れて行かれた!」