そして5分後、応援車両がやってきた。

「笹野、日向!待たせた」

「じゃあ、行きましょうか」

 わたしたちは車から降りて、犯人たちのいるアジトの入口へと向かった。
 
「……門野と俺で先に中に入る。日向と笹野はすぐに女子高生たちを見つけ出して、保護してくれ」

 高野さんがそう言った後、わたしと日向は「分かりました」と返事をした。

「よし、突入するぞ!」

「はい」

 門野さんと高野さんが先に中に入った。わたしたちは少ししてから、中に足を踏み入れた。

「つぼみ、女子高生たちを探すぞ」

「了解。 わたしはこっちに行く」

「分かった。見つけたら報告してくれ」

「分かった」

 わたしと日向は二手に分かれて、誘拐された女子高生たちを探すことにした。
 早く女子高生を見つけ出して救出しないと……。命が危ない。

「こちら笹野。 中に入り、これから女子高生たちの居場所を探します」

「了解。くれぐれも気を付けろよ」

「分かりました」

 一応拳銃を携帯しているが、なるべくなら使いたくない。
 倉庫のようなその部屋を、一つずつ開けて確認していく。