【完結】甘くて危険な恋の方程式〈捜査一課、女刑事の恋と事件の捜査ファイル〉



 そう言ってその銃口を向けてきたのは、他の誰でもなく……。

「……っ!?」

「笹野……!!」

 ーーーわたし、であった。

「おい、そこの女……! こっちに来い!!」

「っ……!?」

 拳銃を向けたまま、わたしに視線を向けそう告げてきた葉山。

「笹野……!」

「何してる! 早くこっちに来い!」

「行っちゃダメだ!笹野……!」

 と、門野さんがわたしを止めに入る。
 だけど葉山は「早くこっちに来ないと、今すぐお前を撃つぞ!」と言ってきた。

「……分かった。そっちに行くわ」

「おい、笹野!」

「早くしろ! 後、銃は置いて来い!」

 と、わたしに早く来るように促してきた葉山の言うことを、わたしは聞くしかなかった。

「両手を挙げて、こっちに来い!」

 わたしは静かに深呼吸してから、コンクリートの上に拳銃を置いて、両手を挙げて葉山の元へと歩き出そうとした。

「笹野……!」

 門野さんや高野さんが、わたしを心配そうに見つめていた。

「……大丈夫です」

 わたしは一言そう呟き、前に前に歩き出す。

「……っ!」

 そしてその瞬間……。