「葉山さん……。お願いだから、銃を下ろして」
わたしがそう言っても、葉山は聞く耳を持たなかった。
「うるせぇ!こっち来んな! 来たら撃つぞっ!」
「葉山、落ち着け! 話し合おう。な?」
高野さんが葉山にそう伝えて少し近寄るが、葉山は「うるせぇ! お前、撃たれてぇのか!?」と逆上するばかりだった。
「葉山!」
そしてその瞬間……。
「っ……!?」
パァーン!と、引き金を引かれた音が鳴り響いた。……そう、葉山は拳銃を一発撃ったのだ。
撃ったのは、近くにあったコンテナだった。
「葉山……!やめろ!」
「うるせぇ! こっちに来たら今度こそ、お前らを撃つぞ!」
このまま逆上したら、葉山は本当にわたしたちの中の誰かを撃つ気だ……。
その前になんとかして止めないと……。今わたしたちの誰もが、そう思っている。
「……葉山、落ち着いて話をしよう。 俺が話を聞いてやる」
高野さんが一歩前に出てそう話すけど、葉山は何も言わなかった。
「うるせぇんだよ……。警察なんて信用出来ねぇんだよ! お前ら警察は、俺たちのことを何でも疑ってただろうが!」



