海と空の狭間で……

その言葉を合図に向かったのは、学校の屋上なのだが、何故か屋上の鍵を持っているかすみ。


不思議に思った事は声に出てしまう。


「なんで、かすみが屋上の鍵なんて持っているの?」
「空君から預かったの!!あっ!!」


空の名前を出した後に焦るかすみ。


2人は付き合っているのだろうかなんて考えると、表情筋が緩む。


屋上に移動して空を見上げると、雲ひとつ無いブルーが広がっている。


外は暑いと思っていたが、風がよく吹いて心地よい。