海と空の狭間で……

「ああ。
かすみちゃんの気持ちは嬉しいけど、今は仕事に専念したいかな」


やばい。


親友の恋が上手く行かないのに、心のどこかでホッとしている私が存在する。


お兄ちゃんとは血が繋がって居ない。


かといって、ヤキモチを焼いている訳でも無い。


ただ、どうしようもないくらい怖くて仕方ないんだ。


唯一の家族をかすみに取られてしまいそうで、怖くて仕方が無かった__


「そっかぁ……」
「うん。
かすみちゃんを傷付けないように断らないとな」