空き部屋に向かったお兄ちゃんを確認すると、家を後にした。


「最低限の荷物をアスナの家に送るか!」


相変わらずケロッとした様子の空。


しかし、空は3人で住む事をどう思っているのだろう。


「ねえ、空……」
「どした?」
「家に引越して来る事になっちゃったけど、大丈夫?」


真っ直ぐな瞳で私を見る空。


「何で?
アスナと暮らせるんだから、嬉しいよ!!」


だって、お兄ちゃんと仲良さ気な雰囲気じゃ無かったじゃない……


赤の他人と暮らすだなんて……


そう考えたら、空の本音が気になってしまう。