海と空の狭間で……

「インターフォン押すよ?」


そう言われ、コクリと頷いた。


空の手がインターフォンに伸びて、呼出音が響き心臓が脈打つ。


ドアが勢い良く開き、お兄ちゃんの姿が見えた。


私が出ていってからそんなに過ぎてない。


なのに、やたらとやつれたお兄ちゃん。


お兄ちゃんの視線が空を捉えた瞬間、眉をしかめ、目付きが変わる。


どうしよう__


心の中で焦るばかりで、言葉が出てこない。