海と空の狭間で……

あまりの嬉しさにホワンとしていたら、首を傾げた空が私の顔を覗き込む。


「ダメか、な?」


で、デートなんて考えてもいなかった。


「……」
「今日、1日だけ学校サボって、さ?」


いいよね、いいよね。


思い出が有れば、また空に会いたい気持ちが膨らんで頑張れそうな気がする。


うん。
うん。

物凄く、デートをしたい!!!


「し、したい!!」
「じゃあ、バイクの後ろに乗って!!」


凄く嬉しそうな顔の空を見ているだけで、陽だまりの中にいるみたいに心が温まる。