海と空の狭間で……

「それは、出来ない__」
「なんで?」


捨てられた子犬の様な目で私の瞳を凝視する、空。


余りに悲しそうで苦しい。


きっと、私が頼らない事が苦しいんだよね。


「私が自立するまで待っていて欲しいの」
「自立って……。俺の事頼ってよ……?」


自立する。


その気持ちからは、引きたくない。


「……」
「俺さ……。
ぶっちゃけ、アスナに自立なんてして欲しくない……」
「へっ?」