海と空の狭間で……

「空。あのね……」
「うん?」


ニコニコしながら首を傾げる空は、これからの事を知らない。


空はどんな風に思うだろう__


それを考えると、なかなか言葉を発する事が出来ない。


「どうした?」

「……。わ、私ね、もう家には居られないから……。
寮付きの仕事をしようと思うの……」


きっと、空は嫌がってくれる。
きっと、空は家に来ていいよって言ってくれる。


「なんだ、それなら家に来いよ!」


ほら。


でも__