海と空の狭間で……

「今日のご飯は焼肉だよ!!」
「そうか」


今日から、空と付き合う事になった。


本当は自慢したい。
祝福して欲しい。


なのに、現実はギクシャクするばかりだ。


「手抜き〜」
「なあ、アスナ」


お肉をダイニングキッチンに運んだ瞬間、手首をお兄ちゃんに握られる。


「ん?どうしたの?」
「なんで、約束を守らなかった?

こんな事なら、学校に行かせるんじゃなかった__」


学校に行かないと、空に会えない。