海と空の狭間で……

「いただきます!」


そう言うと唐揚げを箸で掴み、恐る恐るかじる。


見た目は焦げている。
でも、味が良ければ問題なしだ__


しかし、かじった瞬間に感じた違和感。


何だか、肉を噛んだ感触がプニプニしている。


確認すると外は焦げているのに、中は生の状態だ。


役に立てない自分に、ガックリしながら口を開いた。


「お兄ちゃん……。ごめん……。
中心部分生だから、唐揚げ食べないで……」