海と空の狭間で……

「アスナ__」
「うん?」
「こ、れ。
アスナの為に取った__」


顔を真っ赤にして、くまのぬいぐるみを差し出すお兄ちゃん。


こんな大きなぬいぐるみ、取るのも大変だったに違いない。


「ありがとう!嬉しい!
部屋に飾るね!!」


クールなお兄ちゃんが、私が欲しかったぬいぐるみを取る為に頑張ってくれた。


それが、嬉しい。


「そろそろ帰らなきゃな。

アスナはゲーセン味わえてないけど、時間が時間だし……」