海と空の狭間で……

そこに居たのは、私が欲しがっていたくまのぬいぐるみを持ったお兄ちゃん。


きっと、私が欲しがっていたから取ってくれたんだよね……


でも、お兄ちゃんとぬいぐるみの組み合わせが余りにもミスマッチで笑ってしまう。



「こいつ、ぬいぐるみ似合わねー!!」
「妹ちゃんは俺達に任せて、お兄ちゃんはぬいぐるみと帰って!!」


そんな事を言いながら下品に笑っているのは、先程話し掛けてきたうちの2人。


でも、1人だけ真っ青な顔をしてお兄ちゃんを見ている。