海と空の狭間で……

「ん?彼氏?」
「いえ、お兄ちゃんです……」


そう言った瞬間、顔を見合わせる3人組。


「聞いた!?
お兄ちゃんだって!!」


何故か、笑いながらそう言う男。


「お兄ちゃんはほっといて良いから、俺達と遊ぼ!!」


そう言った男に、腕を握られた。


ゾクリ__


気持ち悪い。


どうにかして、お兄ちゃんの所に逃げたい__


そう強く願った瞬間だった。


「俺の妹に何か用?」


聞こえてきたのは間違いなくお兄ちゃんの声で、ホッと溜息を漏らし振り返る。