海と空の狭間で……

買い物を済ませると、紙袋を片手に百貨店内を歩く。


もう帰るのかと思いきゃ、アクセサリー屋さんの前で足を止めるお兄ちゃん。


「アスナ。
返信記念にアクセサリーでも買ってみようか」
「え、いいの?」
「もちろん」


なんだか、やけにご機嫌なお兄ちゃん。


いつも無表情な顔が、心做しか笑っている気がする。


「でも、どれが似合うかな?」
「俺が選ぶよ」
「ありがとう」


お兄ちゃんが選んでくれたのは、どんな服装にも似合いそうなシンプルなネックレスとイヤリング。