海と空の狭間で……

感情を感じさせない、冷酷な瞳__


こんなお兄ちゃんの表情初めて見る。


本当は優しい人って事は分かっているのに、背筋が凍るような恐怖を感じるのは何故だろう。


女の子は何も言い返す事無く、その場から逃げ出した。


彼女達が居なくなってくれて、ホッとしている私が居る。


自分に自信が無いから、傷付けられるのが怖かったんだ。


言葉は凶器。


「アスナ」
「なんか、お兄ちゃんに恥かかせちゃってごめんなさい……」