海と空の狭間で……

苦笑いから、覚悟を決めた表情に切り替わった空。


「本当の事話すよ__」
「うん……」
「俺の家、ちょっと変わってるんだ」


変わっているとは、あの事だろうか。


「そうなんだね……」
「俺さ」
「うん?」
「今まで、家の事も自慢だったんだよ……。

なんていうか、普通じゃない世界に居る自分が好きだった……。俺の家さ……」
「うん?」
「反社会な仕事をしているんだ……」


そう言うと、チラリとこちら側を見る空。


不謹慎だけど可愛い。