海と空の狭間で……

でも、いつも立派な店に連れて行ってくれるお兄ちゃん。


手作りのカレーなんて食べたりしないんじゃないかと心配になってしまう。


「か、カレーとかどうかな?」


嫌そうな顔をされるんじゃないかと心配していたのに、嬉しそうな笑みを浮かべるお兄ちゃん。


「いいね」


その顔は心底幸せそうで、心が暖かくなる。


「あの……」
「どうした?」


えい!
先に謝って置こう。


「失敗したらごめんなさい……」
「失敗してもいいよ。
それでも、全部食べるから」