海と空の狭間で……

話をしたくて、リビングに行くとお兄ちゃんの姿は無い。


大丈夫__


今までお兄ちゃんは私に優しかった__


本当に悪い人なら、あんなに大切に育ててなんてくれないはずだ。


何度も自分にそう言い聞かせながら、向かった場所はお兄ちゃんの部屋。


扉の前に着いて深呼吸した瞬間だった。


「アスナか__
話があるんだろ?入ってこいよ」


そう声がして、身体をビクリと震わせた。


それでも、この場から逃げる事なんて出来るわけが無い。