海と空の狭間で……

結局、この日は学校に行く事を許しては貰えなかった。


お兄ちゃんが仕事に行ったら、空に昨日の言葉の続きを伝えたい。


そんな風に考えていたのに、家から出る気配を見せないお兄ちゃん。


「アスナ」
「ん?」
「空って子に会いたい?」


会いたい__

なんて、本当の気持ちは言えるはずも無く無言を貫いた。


それにしても、お兄ちゃんが別人になったみたいな感覚が気持ち悪い。


知らない人と一緒の空間に居るかのような気分だ。