海と空の狭間で……

「好きな人って、空って子?」


そう言って、ニッコリ笑ったお兄ちゃんだが、目の奥に感情が感じられない。


今のお兄ちゃんは空に何かしそうだ__


「ち、違っ……」
「そう」
「……」
「なあ、アスナ」


怖い__


お兄ちゃんがいつもとは違う顔で、私の頭を撫でた。


ゾクリ__


次の言葉を聞いて、背筋が凍る。


「アスナは俺のだから__」


冗談で言っている訳じゃない。本気だ。