海と空の狭間で……

お兄ちゃんが知らない人のように感じてしまう。


こんな本格的な刺青普通の人は入れないよね?


なにより、眼鏡の奥で鈍く光っている冷たい瞳。


今まで、こんな顔のお兄ちゃんは見た事が無い__


まるで、知らない人に出会ったかのような感覚に陥りながら唇を開く。


「あ、うん。
スマホ無いと不安で……」


出来るだけ平常心を装っていると、ゆっくりと近付いて来たお兄ちゃん。


その綺麗な指先が、私の頬に触れた。