海と空の狭間で……

お兄ちゃんの部屋の前に向かい聞き耳を立てると、物音ひとつしない。


ごくり。


唾をごくりと飲み込むとドアノブに手を掛け中に入る。


黒を基調とした、生活感を感じさせないシンプルな部屋。


照明がほんわかと足元を照らしてくれる。


スマホはどこだろうと探してみるが、目の届く範囲には見当たらない。


収納の中を調べようとした瞬間だった。


ベッドで寝ていたはずのお兄ちゃんが、上半身を起こし立ち上がる。