「ところで、こちらお子さんは? 迷子でしたら、引き継がせていただきますが」
「いや、この子は迷子じゃない。わけがあって俺が面倒をみることになった。名前はアリエッタだ。エリーって呼んでやってくれ」
「え? イラリオが面倒をみることに?」
ロベルトさんはとても驚いたような顔をして、私の顔をまじまじと見つめる。
「イラリオ。全然結婚しないと思ったら、こんな幼児に……。地域の秩序を守る聖騎士団の団員として見過ごせません」
「んなわけないだろう!」
一瞬で顔を真っ赤にしたイラリオさんをみて、ロベルトさんは「ははっ」っと楽しげに声を上げて笑う。
「わかっていますよ。冗談で言っただけです」
ふたりの様子からは、気の置けない間柄であることは容易に想像がついた。
(仲がよさそうだなぁ)
イラリオさんとロベルトさんはその後も少し立ち話をしていたけれど、私の視線にロベルトさんが気付く。
「いや、この子は迷子じゃない。わけがあって俺が面倒をみることになった。名前はアリエッタだ。エリーって呼んでやってくれ」
「え? イラリオが面倒をみることに?」
ロベルトさんはとても驚いたような顔をして、私の顔をまじまじと見つめる。
「イラリオ。全然結婚しないと思ったら、こんな幼児に……。地域の秩序を守る聖騎士団の団員として見過ごせません」
「んなわけないだろう!」
一瞬で顔を真っ赤にしたイラリオさんをみて、ロベルトさんは「ははっ」っと楽しげに声を上げて笑う。
「わかっていますよ。冗談で言っただけです」
ふたりの様子からは、気の置けない間柄であることは容易に想像がついた。
(仲がよさそうだなぁ)
イラリオさんとロベルトさんはその後も少し立ち話をしていたけれど、私の視線にロベルトさんが気付く。



