「よろしく。ザクリーン」
「リーンでよい」

 ザクリーンの返事はとても素っ気なかったが、嫌な気は全くしなかった。

「イラリオさん、リーンと契約結んだの?」

 近くでじっと俺達の様子を見守っていたアリエッタが目を輝かせる。両手を胸の前で握り、興奮気味に聞いてきた。

「そうなるのかな? あまり実感はないが」
「わあ。すごい、すごい!」

 エリーはまるで自分のことのように大喜びすると、「これからよろしくね。リーン!」と言ってザクリーンにぎゅっと抱きついた。