絶体絶命の聖女候補、幼女薬師になってもふもふと聖騎士団をお助けします!

 通常の担架ふたつを組み合わせた特別な担架を急遽設えて、数人がかりでようやく運べる大きさだ。

 聖騎士団の任務のひとつに、聖獣の保護がある。そのため聖騎士団の本部には聖獣の保護施設がある。
 発見した聖獣はそこに運ばせたが、正直苦しいなと思った。
 ぐったりとしており、意識がない。

 聖獣はアメイリの森の神聖力を糧として生きる特殊な生き物だ。特に治療法はなく、自然に回復するのを待つほかない。

『元気になれよ』

 目を閉じたままの聖獣に声をかけると、大きな耳が少しだけ動いた。