絶体絶命の聖女候補、幼女薬師になってもふもふと聖騎士団をお助けします!

[ねえねえ、どうしてこの聖獣さんは倒れているの?]

 そう聞いてきたのはベラだ。ベラの視線は、倒れている聖獣へと向いている。

「あのね、聖獣さんは怪我をしてこのままだと死んでしまうかもしれないの。なんとかして助けたいから、お薬を作ろうかと思って」

 それを聞いたガーネとベラはまん丸に目を見開いた。

[死んじゃいそう? それは大変! 助けないと]
「うん。でも、普通の回復薬や傷薬が聖獣に効くのかがわからなくって」
[あ、だからイリスは僕達を呼びにきたんだね。普通の薬じゃ効かないけど、僕達が手伝えば聖獣にも効く薬が作れるよ]
「本当?」
[うん、本当。アリシアがお薬を作るのを、僕達も手伝う!]

 ガーネとベラは透明の羽根の羽ばたかせ、くるくると私の周囲を回る。

「ありがとう」

 ふたりに励まされた私は、いつものように薬をすり鉢の中に入れてゆく。腕に力を込めて擦っていると、ガーネとベラが[頑張れエリー]と言いながら周囲とくるくると飛ぶ。それに合わせてキラキラと金粉のようなものが舞い、すり鉢にも降り注いだ。

(あれ? 今、光った?)