絶体絶命の聖女候補、幼女薬師になってもふもふと聖騎士団をお助けします!

 カミラさんは、私がやってくるや否やお薬を集め出したので、何事かとびっくりした様子だ。けれど、事情を説明すると困った顔をしながらも材料を分けることを快諾してくれた。

「ありがとう!」
「ああ、構わないよ。聖獣は神聖な生き物だからね」

 私はカミラさんにお礼を言うと、材料を抱えてまた大急ぎで聖獣の施設に戻る。そっと様子を窺うと、さっきと同じ状態で寝ていることに少しほっとする。イリスは相変わらず聖獣に近くにいた。

 私はイリスの隣にちょこんと座る。

「何するにゃん?」
「この子を元気にできる、お薬を作ろうと思ったの」

 そこまで言って、私はふと動きを止める。

(聖獣のお薬って、人間と同じ調合でいいのかしら?)

 聖獣相手に調合したことは一度もない。調薬にはそれなりに自信があったけれど、それはあくまでも人間相手だ。どうしようかと悩んでいるうちに、イリスはどこかへと行ってしまった。

 時間にすると数分だろうか。

[エリー!]

 ふいに自分を呼びかける声がして、はっとして振り返る。