***
日曜日。
私は爽を誘ってカフェに来ていた。
「この映画を見ようと思ってて」
「あ!これ、俺も見たかったやつ!」
向かいの席に爽。
どういうわけか、その隣に和奏がいて。
「…………」
そしてさらに……、
どういうわけか、私の隣に時原が座っている。
どうしてこんな状況になったんだっけ?
遡ること、十数分前────
「うわーんっ」
オシャレなカフェの窓際の席で、泣き崩れる私。
涙は出ないけど、心の中で涙を流している。
「結咲はこの際、イケメン兄に溺愛されていることを誇るべきだと思うよ」
そう言って爽はカフェオレを口に含んだ。
私は、注文した紅茶のカップを手で包み温かさを感じ取るも、“溺愛”って言葉に身震いがする。
「溺愛って言わないで。寒気がする」
「私はそんな結咲を見てるだけで楽しい」
「ドS」
「あははっ。……ん?」
日曜日。
私は爽を誘ってカフェに来ていた。
「この映画を見ようと思ってて」
「あ!これ、俺も見たかったやつ!」
向かいの席に爽。
どういうわけか、その隣に和奏がいて。
「…………」
そしてさらに……、
どういうわけか、私の隣に時原が座っている。
どうしてこんな状況になったんだっけ?
遡ること、十数分前────
「うわーんっ」
オシャレなカフェの窓際の席で、泣き崩れる私。
涙は出ないけど、心の中で涙を流している。
「結咲はこの際、イケメン兄に溺愛されていることを誇るべきだと思うよ」
そう言って爽はカフェオレを口に含んだ。
私は、注文した紅茶のカップを手で包み温かさを感じ取るも、“溺愛”って言葉に身震いがする。
「溺愛って言わないで。寒気がする」
「私はそんな結咲を見てるだけで楽しい」
「ドS」
「あははっ。……ん?」



