走って追いかけたので、カラオケを出てすぐ時原を捕まえた。
「時原っ!」
振り返った時原は、悪びれる様子もなく平然としていた。
「帰るの?」
「……?帰らないよ」
「へ?」
「キャプテンにクリスマスプレゼント買ってこいって言われたんだよ。
この後、プレゼント交換するみたいだね。
俺、無理やり連れてこられたから『用意してないだろ』って言われた」
「あ、そう……、なんだ。そっか」
なんか拍子抜け。
「なんで追いかけてきたの?」
「時原が帰ると思って……」
「あ、そっか。見張るよう言われてたもんね」
確かにそうなんだけど。
よくよく考えれば、勝手に押しつけられただけで、そこまで私に責任はないはず。
追いかけてまで引き止めるのもおかしな話。
それに。
よく見れば、鞄持ってないじゃん。
早とちった。
「……帰らないならいいの。私、戻るね」
踵を返そうとして、しかし。
「真崎も一緒に来る?」
その言葉で呼び止められた。
「時原っ!」
振り返った時原は、悪びれる様子もなく平然としていた。
「帰るの?」
「……?帰らないよ」
「へ?」
「キャプテンにクリスマスプレゼント買ってこいって言われたんだよ。
この後、プレゼント交換するみたいだね。
俺、無理やり連れてこられたから『用意してないだろ』って言われた」
「あ、そう……、なんだ。そっか」
なんか拍子抜け。
「なんで追いかけてきたの?」
「時原が帰ると思って……」
「あ、そっか。見張るよう言われてたもんね」
確かにそうなんだけど。
よくよく考えれば、勝手に押しつけられただけで、そこまで私に責任はないはず。
追いかけてまで引き止めるのもおかしな話。
それに。
よく見れば、鞄持ってないじゃん。
早とちった。
「……帰らないならいいの。私、戻るね」
踵を返そうとして、しかし。
「真崎も一緒に来る?」
その言葉で呼び止められた。



