妹を溺愛する兄が先に結婚しました

私はツリーに近寄って……。


「すごい!おっきい!」


語彙力のない感想を並べた。


興奮した時って、途端に子供のようになってしまう。

……言葉より感情が先行してしまうような、そんな感じ。



「真崎が憧れって言ってたから」


「え?」


いつの間にか隣に立っていた時原が、ツリーを見上げたまま口を開いた。


「イルミネーション見せたいなって思って、真崎先生に頼んだの。夜はダメだって言ってたけど、みんなと一緒ならいいって渋々許してくれた」


「そうだったんだ……」


クリスマスの話になった時、何気なく言った私の言葉……覚えてくれていたんだ。


……やばいな、嬉しい。

めちゃくちゃ嬉しい。


なんか私ばっかり貰っている気がする。

幸せな気持ち、いっぱい貰ってる。


「ありがとう」


時原の手を取って、お礼を言う。



私だって幸せな気持ちをあげたい。


これからいっぱい返していくよ。